ぐろーばる - GloBar -

「働く」「学ぶ」「遊ぶ」「旅」「世の中の変化」について思うこと

卵が先か鶏が先か

今月、ニュースで「労働力人口減少」「有効求人倍率1.◯◯倍」「外国人高度人材ビザ緩和」「外国人労働力の活用」「女性活用」というキーワードをよく目にしました。景気回復と同時平行して、統計的、現実的に、労働集約的産業の人手が明らかに足りなく始めているようなのです。

 

長らく不景気が続くように思えるこの日本で、長い就職氷河期もありずっと「就職はとても大変なものなんだ」という認識だった。

 

1.漠然と自分が就きたい職業に、日本国内で就くことが簡単ではない

2.英語が社会人にとっても必須科目になりつつある

3.一昔前は中国、いまは東南アジアを中心に好況、経済成長が続いている

 

1〜3を考えたときに、アジアの国では好況が続いていて、国によっては「今日離職しても2,3日後には難なく職が見つかる」状況、人材の取り合いが起こっている。

かつ世界的に日本人を人材として見たときに、「まじめ」「礼儀正しい」「時間を守る」といった日本社会では当たり前のようなことが、日本人の特性であることに気がついた。

 

「経済成長とともに給与水準は右肩上がり、離職して2,3日後に職が見るかるなんてどんな状況!?」と思った。その感覚を体験してみたい。体験というよりそういう状況に身をおいてみたい。そもそも何がしたいのか、何をすべきなのかということはあるが、それも含めて英語を学んで海外就職が可能な人間になろうと思った。そして、外資企業のフルタイムの職に応募する過程で、英語力の無さと自己アピール力の弱さを晒すこととなり、オンライン英会話を始めた。

 

そして、時は過ぎ3年後、いざ英文の応募書類を作成できるようになり、英語レベルは低いなりにもチャレンジできそうな求人を見つけられるようになったが、募集要項を見ると求められる実務経験が足りないことが多々あった。

 

これまで、海外で通用する人材になっていくには「英語力が無ければ!」と思っていた。

よくよく考えてみると、十分な英語力が無くても国際的な仕事を得る人がいた。そして、十分な実績や実務経験が無くても英語力や国際的な感覚を持っているが故に、国際的な仕事を得る人もいた。

 

1.英語力が無くても実績やポテンシャルのある人に国際的な仕事が回ってくる(または採用される)ケース

2.仕事上の会話に困らないレベル英語力と実務経験が浅かったり未経験職種ながら仕事が回ってくる(採用される)ケース

 

自分自身を振り返ると、どっちつかずというか、英語力も実務経験も中途半端なレベルで、どちらもそれなりにはある・できるのだけど、採用する側からすると物足りない感じ。これまで英語力を高めることに注力していたが、今後は実務経験を積むことを重視しながら英語学習も続けていくことに思い至った。どちらかを急激に伸ばす方法を考えても思い当たらないし、何が必要なのかわかった気もする。英語力を伸ばそうと海外へ留学やワーホリに出たとしても、実務経験がなおざりになってしまう(気がする)。

 

日本人的強みを磨いていくには日本的な職場環境で実務経験を積んでいくことが重要ではないか。でも、そうすると英語力を伸ばすために国際的な環境に身を置きたいという願望を矛盾してしまう。

 

英語力と実務経験、国際的な仕事を得るためにはどちらがより重要か。どちらも重要で近道はない。両方強ければいいのだがそうでなくても、どちらか片方が人と比較して頭ひとつ抜けるものを持っている人にはチャンスが回ってくることが多い。それが達した答え。

 

鶏が先か卵が先か、どちらでもいい終わりのない混乱。

 

おやすみなさい。